IPOしたAirbnb(エアビーアンドビー)の時価総額は1,000億ドル

 Airbnb(ABNB)のIPOは好調なスタートも

時価総額1,000億ドルは、オンライン旅行代理店(OTA)の最大手であるブッキングホールディングスの862億ドル、エクスペディアの185億ドルを抜き去り、一晩にして世界最大の評価を受けたことになる。


Airbnbの売上高推移

2019年48.1億ドル(+31.6%)

2018年36.5億ドル(+42.6%)

2017年25.6億ドル


2020年はコロナショックによって売上高は激減。2020/9までの9ヶ月間で前年比32%も減少している。しかしライバルであるブッキングホールディングスやエクスペディアは前年比で50%以上減少すると予想されており、落ち込みは2社よりも少ない。


アフターコロナを想定

PSR

コロナ前の2019年の売上高を比較すると

・ブッキングホールディングス150.7億ドル

・エクスペディア120.7億ドル

・エアビーアンドビー48.1億ドル


仮に2019年の水準まで回復したと仮定した場合のPSRは

・ブッキングホールディングス5.7倍

・エクスペディア1.5倍

・エアビーアンドビー20.8倍


PER

2019年のEPSは

・ブッキングホールディングスが111.82ドル

・エクスペディアが3.77ドル


19年のEPSを、現在の株価にあてはめたPERは

・ブッキングホールディングスが18.8倍

・エクスペディアが34倍


OTA大手2社が19年の水準まで回復するのは早くても2023年頃と見られている。


まとめ

成長率に差があるとは言え、エアビーアンドビーのバリュエーションはかなり割高に見える。スノーフレークを筆頭にIPO株の人気は凄まじく、なかなか手が出せないのが現状だ。


OTAのビジネスモデルは崩壊へ向かうのか?