BIgCommerceのバリュエーションは過大

 

BIgCommerce決算

・第2Qの売上高は36.3Mドルで前年同期比+33%

・EPSは-0.38ドル


・第3Qの予想売上高は、35.9M〜36.3Mドル

・年間の予想売上高は、1.42〜1.43億ドル(上限で+28%)


成長率はShopifyのわずか3分の1にとどまる。決算は予想を上回ったが、時間外では7%超の下落。


eコマースプラットフォームの成長率比較(第2Q売上高)

ショッピファイ 714Mドル(+97%)

WIX.com 236Mドル(+28%)

ビッグコマース36Mドル(+33%)


今のところShopifyの桁外れの成長率を他のEコマースプラットフォーム企業に当てはめるのは危険だ。BIgCommerceの時価総額は61億ドルで、これは年間の売上高の43倍とShopifyレベルの評価を受けている。しかしトップラインの成長率が33%の企業にしてはあまりに過大で、多少の下落では全く妙味はない。WIX.comの時価総額は年間売上高の15倍にとどまるが、同じバリュエーションを当てはめると現在の半値以下になる計算だ。


Facebook、Instagramとの提携は明る材料だが、成長率がどれ程上振れするかは不透明だ。eコマースは確かに成長分野だが、既に上げた公開企業のライバルだけではなく、WooCommerce、Squarespace、Weebly(Square傘下)、Volusion,、3dcart、Magento(アドビ傘下)など多数。私は同社への投資が報われる可能性は低いと判断している。