Twilio(トゥイリオ)の成長スピードは加速




トゥイリオの業績は順調に拡大 トゥイリオ

トゥイリオの成長スピードは加速

先日マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは「2年分のトランス・フォーメーションがたった2ヶ月で起こった。」と語ったが、世の流れはトゥイリオの成長ストーリーを一層加速させる。同社はコロナ問題によって、想定よりもだいぶ早く潜在的な需要を掘り起こすことに成功するだろう。つまり今回の好調な決算は決して一時的な需要ではなく、今後数年に渡って享受できる持続的なものだ。



CEOのJeff Lawson氏は「顧客がデジタルトランスフォーメーションの取り組みを加速するためにTwilioのプラットフォームを利用する機会が増えている。」と自信をのぞかせる。また現存する約1,500万のコンタクトセンターのうち、クラウド化されたものはわずかに約17%程度に留まっており、この比率が2025年までに50%になると予想する。



大口顧客であるウーバーやリフトなどのライドシェアの減速が予想されたことから決算前の評価はあまり高くなかった。しかし売上高上位トップ10の収益比率は今や15%程度で、最大の顧客であるWhatsAppでも7%程度と以前に比べて一部企業に依存する構図はもはやない。また決算資料によると1-3月期は航空会社、ホテル、ライドシェアの需要が減退した一方で食品の配達、注文を駐車場で受け取る「カーブサイド」などの需要が大きく増加し、減速分を相殺できたとのこと。



成長の牽引は遠隔医療の拡大とコールセンターのクラウド化

コロナウイルス問題以降、医療機関は遠隔医療への投資を拡大している。特にトゥイリオのビデオ通信アプリケーションであるProgrammable Videoは既に幅広く使われており、医療関連のソフトウェアを提供するEpic Systemsも採用している。プライバシーやセキュリティ面におけるHIPAA基準もクリアしており、4-6月以降成長はさらに拡大するだろう。医師データ会社Merritt Hawkinsによると、現在医師の半数近くが遠隔医療技術を使用しており、2018年の18%から大幅に拡大しているとのことだ。


またコールセンターは変革期にある。もともとオンプレミスのコールセンターはハードに依存した管理体制、柔軟性の低さ、高いコストと何もいいことはなく、将来一掃されることは確実だったのだが随分早まりそうだ。コンタクトセンター運営者はテレワークに対応した体制へ変化させる必要性に迫られており、クラウド化は一気に進む。Twillio FLEXは最初の選択肢になるだろう。