Facebookの決算を控えて

米企業の2019年1-3月期決算が始まっているが、私は断然明日のフェイスブックに注目している。同社が様々な問題を抱えていることは確かだが、未だ過小評価されている可能性があると思っている。


今回の決算では「売上高の伸び」とセキュリティ関連を中心とした「コストの増加」がどの程度になるかが注目されるだろう。



過去の決算

昨年の2018年1-3月期の売上高成長率は49%増の119億6600万ドル。
前四半期の2018年10-12月期の売上高成長率は+30%の169億1400万ドル。


予想コンセンサス


今回の2019年1-3月期の売上高の予想平均値は+25.1%の149.7億ドル程度。予想レンジは+21〜27%程度と割れているが、私としては売上高は予想平均値を上回ると思う。

2019年度の通期で見ると、売上高成長率は+23.5%の689億ドル程度の予想がされており、年度後半にかけてさらなる鈍化が想定されている。(2018年度通期は+37.4%)


セキュリティ関連費用がどの程度拡大するかは不透明でありEPSの予想は困難だ。それが要因で売られる可能性はあるが、やはり本業の良し悪しを示す売上高成長率を重視した投資判断が賢明だろう。


昨日のツイッターの決算を受けてSNS関連は軒並み高い。最近上場したピンタレストも出だし好調で私も大いに注目している株だ。それらの流れもあってフェイスブックの株価は足元上昇してきているが、それでも昨年7月の高値からは未だ16%程度低い水準だ。



今回の決算はフェイスブックの年内のパフォーマンスを左右する大事なものになるだろう。崩れればさらに長い低迷期を迎えることになるのだが、忍耐強い投資家はホールドする価値はあると思う。


SNSに流行り廃りがあることが間違いないが、人気さえ維持できれば極めて付加価値の高い広告を提供することができる。今のところインスタグラムも含めて同社以上の価値を創造できる企業はほとんどないと思う。


Facebookは依然として有望