米国株市場の下落について

2018年の2月と同じで、金利上昇をきっかけにバリュエーションの調整が行っているものと見ている。米中貿易摩擦は今に始まった話ではなく、それ以外に特に理由はないかと。

そもそもハイテクはかなり割高な水準まで買われていたため、このぐらいの下落は不思議でもなんでもない。むしろまだまだ割高な株も多く、一本調子で上がってきた反動を考えるとしばらく低迷する可能性もある。今年2月の調整は2ヶ月ぐらい続いたが、今回はどうであろうか。


強気派の「米国の経済は絶好調で下がる理由が見たらない。」というのはその通りだが、株価にも十分に織り込まれている。やはり今後の成長性を示せなければ、しばらくシビアな展開が続くと思われる。先週、失望的な決算を出したFLRはマーケットの波にも飲み込まれて叩き売られた。



マーケットの調整自体は、時間が解決する問題なので大したことはない。ただし調整が長引くと、その間に情勢は大きく変わる可能性がある。

1年も経てばブームが終わったり、特需も消化、いつの間にか競争が激化していた、というのはよくある話。常にある程度の長期スパンで物事を見ていかないとコンスタントに勝つことはできない。そういう意味で資源や半導体のようなサイクル株はリスクが高いと感じている。サイクルやマーケット全体の浮き沈みを捉えるのはどんなプロでも不可能に近い。


投資で最も重要なのは、企業のビジネスモデルや成長見通しが持続可能なものであるかを見極めることに尽きると思う。そこに自信を持っている場合、下落もそこまで気にならないし、多くの雑音をシャットアウトできる。