当ブログでは優秀な投資先と認識しており、明日の決算発表に注目している。
現在マーケットは大きく下落しており、不安に感じるのは無理のないことではあるが、我々が今すべきことは5年、10年先を見据えて将来有望な投資先を探求し続けることである。
同社が手掛けるCAD(computer-aided-design)コンピューター支援設計の分野は将来性が高い。かつサブスクリプションモデルへの移行は大成功を収めたAdobeを連想させる。またクラウド移行までの苦しい期間を乗り切り、これから収益化していくタイミングであることも魅力的だ。
オートデスクは2012年にデンマークのHSMworks、2014年にはイギリスのDelcam買収して「CAM」機能を強化。また「CAE」についても2008年のALGORを皮切りに2011年にBlue Ridge Numerics 、2013年にはFirehole買収。
CAD大手はCAM(コンピューター支援製造)・CAE(解析・シュミレーション)など領域を拡大してきているが、今後は確実に「IoT」分野への拡充を進めていくだろう。
製造業におけるIoTは重要なテーマであるが、データと製造をつなぐ上でCADの重要性も増している。ものづくりがヴァーチャルで進み、3Dプリンタで製品化するというモデルも既に当たり前となりつつある。さらにハードの競争力を保つには、ビッグデータを用いて絶えず改良を行う必要性が増している。
もはや3DCADはものづくりには欠かせないツールとなり、サブスクリプション化によって導入コストというネックも解消されつつある。
またCADだけではなくCGの「3DCG」ソフト、建築の支援の「BIM」ソフトも競争力を持つ主力製品である。3DCGソフトはAdobe並に独占し、 BIMソフト(建築)でもハンガリーのGraphisoftとシェアを二分するシェアを持つ。
当面の浮き沈みは知るよしもないが、中長期的に有望である同社に注目していきたい。